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職員インタビュー

第九回「楽しむようにやらせて頂いています。」

すみれの里・川越 デイ介護 長村 宏子 さん

長村さん&川村 今回はデイサービスの介護職員さんにインタビューをお願いしました。
 年齢的には私と同じ位ですが、今までインタビューをお願いした方々と比べ、比較的在籍年数の少ないフレッシュな方です。お綺麗な方なので、すみれのデイの利用者さんはうらやましいな~などと思ったりしました。

先輩方に教わりながら。

―宜しくお願いします。

(長村さん:以下「長:」)宜しくお願いします。

―こちらに入られたのはいつ頃ですか?

長:平成28年の1月です。

―こういうお仕事は初めて…

長:初めてです。

―実際に介護の仕事に就かれてみて、やっぱり、大変かな、とか感じますか?

長:ええ、最初は、麻痺をしている方の身体に触れるだけでも怖かったですね。どうにかしてしまうんじゃないか…と。とにかく人の身体に触れる所から、ビクビクしながら。

―拘縮している方とかはやっぱり(最初は)中々動かせないですね。痛がったりとかもしますし。

長:そうですね。抱え方とか、支え方とかも(最初は)分からないですし、体の構造も理解していないので、先輩方に教わりながら。本当はちょっとの力で、テコの原理で動かせることを教えて頂きました。

―送迎って、ここだと周り田んぼが多かったりしますが、1回でけっこう時間かかったりすると思うんですけど、どれくらいかかりますか?

長:1時間はかかります。離れている方が多いので、遠くから回って、帰りに古谷方面に寄っていく感じですね。

―ドライブするだけでも楽しいですよね。

長:そうですね。田園風景が広がっているので、車椅子に乗られている方などは、中々思うように外出が出来ないので、景色を見て喜んでいます。今日も、「曼殊沙華の花がいっぱい咲いているね~。きれいだな~。」とニコニコしながら話されていました。

―外出ツアーはよく行っていますか。

長:ええ。好評いただいています。牧場(サイボクハム)に行ってバター作りをしたり…

―牧場でバター作りですか?(驚)すごいですね。

長:そう、私は行かなかったのですけど…
 あとブルーベリー狩りをやったりとか、この間はぶどう狩り。果物狩りはけっこう多いですね。今度10月はさつま芋掘りに行きます。

―バター作りが気になるんですけど…

長:ミルク入れてただ振るだけなんです。そうするとバターが出来る。

―へぇー。乳搾りとかもするんですか?

長:したみたいですよ。はい。
 みんな「バター作り楽しかった」って(話されていました)。で、作ったバターをフランスパンに塗って召し上がったみたいで、「美味しかったよ~」って。

長村さん&川村長:けっこう、リーダーが外出好きというか、色々興味があって、企画が上手いので(笑)楽しい企画をどんどん考案して、「行こうよ、行こうよ、」と。
 あと、こういう天気のいい日は「じゃ、今日は天気がいいからお外行っておやつ食べましょうよ。」と言ったり、菖蒲見に行ったり、アジサイ見に行ったり、10月などは気候がいいので、その日の天気によって突然決めたりします。気候の良い時期は限られているので。

―いいですね。

長:サプライズなので、利用者さんも「あら、そうなの!」と言って笑顔になって(笑)。
 近くに市が経営している無料の大きな公園とかがあるので、そこに行ったり、運転手さんが「ここがいいよ」ってお勧めしてくれます(笑)。

―おやつレクとかはどうですか?利用者さんからは喜ばれますか?

長:食べる方が好きかな、やっぱり(笑)。作る方は作るんですけど、やっぱり限られてしまうので。お料理するのが大好きな方とか、制作するのが好きな方は、作るのから率先して、夢中でやっていますね。

―実際、作れる方も限られてしまいますからね。

長:そうですね。でも(作れる方は)上手なんですよ。うどん打ちやった時も、長年主婦やっていて、日常やっていた手つきが出てくるので、いつもと違う機敏な動きというか、生き生きとした表情とか。

―昔を思い出すんでしょうかね。

長:ただここに来て、座っているだけですとつまらないですけど、何かを制作したりすると、のめり込んで生き生きとして、いい表情になります。

―手打ちうどんって中々出来ないですよね。やっぱり、手打ちの方が美味しいですよね。

長:そうですね。この辺の方は農家の方が多いので。職員よりも利用者さんの方が詳しかったり。

―利用者さんは、殆ど自立されている方もいるけど、割と(症状が)重い方もいらっしゃる?

長:割と重い方のほうが多いかな、うち、90歳以上が殆どなんですよ。70、80歳っていうと若手なくらいで。しかも90歳って見えない位、お若い方がいらっしゃるんですよ。60後半位に見える方とか。最近の高齢者の方は若々しいなって思いますね。

―(ご高齢の方が多いのは)この施設が(出来てから)長いというのもあるんですかね。

長:うーん、地域性なんですかね。農家の方が多いから。
 門から玄関までの距離が長いお宅が多いですね。歩くのも大変ですけど頑張って歩いていらっしゃいます。

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楽しむようにやらせて頂いています。

―利用者さんと接していて、良かったなぁと思えた瞬間とかありますか?

長村さん&川村長:だんだんとADL(日常生活動作)が落ちて行ってしまって、気分も沈みがちな利用者さんが、「今日は私頑張って歩いてみる」と、また、体操やレクをしている時に、「私頑張る」と、すごく前向きにやろうとされている、その姿勢が見えるときの、生命力をちらっと垣間見えた時は、すごくうれしく思いますし、応援したくなります。「もっと楽しみましょう」って、お手伝いして、笑顔で帰って頂きたいです。

―やっぱり、楽しい場であってほしいですね。喜んで頂きたいです。

長:麻痺されている方なども、日々、つらい事もあったりすると思います。それを抱えながら、毎日一生懸命生きているから、そういう事を踏まえた上で接していかないとと思います。
 ここに来ている間は、家の事とか、心の中にある事とかは忘れてもらって。ここに来れば、お友達も出来るし、違う世界を持ってほしいな、と思います。

―ウォークラリーを行っている。

長:自由参加ですけど、「富士さんぽ」といって、富士を登ったように見立てて、毎日集計しています。頑張って1日に絶対15週歩くんだって決めている方もいらっしゃいます。半周するのも大変な方でも、皆が歩き出すと、やる気になってくるみたいで、歩き出したりします。

長:レクや体操への参加を促したり、話しかける時でも、1対1ではなく、皆で誘うように話しかけるようにしています。自分から中々話せない方もいらっしゃるので、そういう方に話しかけていくのも大事だと思います。

―レクに参加しないで、クラブ活動や趣味の活動をされている方もいる。

長:中にはいらっしゃいますね。貼り絵とか。

―将棋とか囲碁とかは。

長:最近男性の利用者さんも増えてきましたので、食後にオセロとか、将棋もあります。麻雀もやるときありますよ。
 オセロとかは簡単なので、女性でも見ている利用者さんに「やってみる?」って声を掛けて、教わりながら、麻痺の方やちょっと認知症がある方でも出来て、楽しんでいます。

―あとは書道教室とか。

長:たまにやっています。今日やっているのは塗り絵教室です。あと絵手紙、折り紙教室。陶芸も三ヵ月おきにやっています。陶芸も結構人気ですね。

―ろくろを回して作るんですか?

長:ろくろではないです。練ってひも状にして積み上げてったりします。お茶碗とか箸置き作ったり、壁に掛ける水差しを作りました。簡単に、いいように出来るんですよ(笑)。先生がすっごく優しくて、評判がすごくいいんですよ。
 今の塗り絵の先生もすごく穏やかで、優しいです。「好きな風に塗ってごらん」っていうんです。だから好きなように出来るんで、塗り絵が始まるとシーンとして、一心不乱に色鉛筆を動かしています(笑)。年齢重ねるとそういう機会ってあんまり無いんですけど、塗り絵は本当に、集中しています。で、なんでもすごく褒めてくれる。

―集中するのも楽しいですよね。α波とか出ているかも。

長:そうですね。いい雰囲気ですよ(笑)。先生が穏やかで、いつもニコニコしています。

―他に、「すみれのデイは、こんな所がいいんだ」というのはありますか?

長:そうですね…すみれのデイは、広くて、窓も大きいので明るい陽射しで。
 職員もひょうきんな方が多く、みんな優しいので。優しい反面、のんびりもしていたり、おっちょこちょいだったり、(笑)サプライズもあり。
 リーダーさんには、「自分が楽しまないと、利用者さんも楽しくないよ」って教えられたので、楽しむようにやらせて頂いています。

―デイの職員は賑やかで、レクが好きな方が多いですね。特にリーダーさんは。

長:そうですね。発想が豊かですね(笑)。特別企画とか、私はこの業界の前は会社勤めをしていたのに、普通に「今度これ被って、これやるから練習しよう」て言われ、最初「は?」みたいな(笑)。

―演劇とかやる訳ですね。僕も富士見の里のデイケアに以前いたんですが、「北風と太陽」とか、色々やったことあります(笑)。

長:去年は童話の「大きなカブ」という題材で寸劇をしました。みんな着ぐるみとか被ったり。常時ウサギの耳つけたりウサギのしっぽつけたり…

―ウサギの耳付けてるんですか(笑)。

仮装の様子長:付けてるんです(笑)。凝っているから。衣装考えるのがリーダーで、「これ100円ショップで見つけてきたから。これだからね。」って言って、ひらひらのミニスカートとか。あと、「網タイはくから」とか。(笑)
 あと、「このテーマはハイソックスだから」とか。「え、これはくんですか」「はかないと意味ないから」とか言われて(笑)。

―コスプレ好きなんですね(笑)。

長:発想がもう、私には思いつかない事ばっかり考えてくるんですよ。「大丈夫、何とかなるから」って言って、なかなか日々の業務で練習もままならないのに、「こうでこうで」って、でも実際何とかなってしまったり。

―(リーダーさんの)頭の中では出来上がっているんでしょうね。

長:そうなんです。映画監督みたいなんです。リーダーさんの頭の中には、イメージの絵づらがあるんです。それに合わせて各自、衣装を割り当てて…

―その位の方じゃないとリーダーって務まらないのかな…

長:そうですね。楽しい方ですよ。忙しくても楽しんじゃうんですね、あの方は。でもちゃんと要所要所はちゃんと見ていて、凄いですよ本当に。尊敬します。新人のうちは至らない部分も多々あるとは思いますけど、皆優しく見守って頂いて、何とか過ごしています。

―今日はお時間を頂き、ありがとうございました。

長:いえいえ、私の方こそ、ここまでお越し下さいまして。

…第九回おわり(このインタビューは平成29年9月25日に行いました。)

 …デイサービスの利用者様は、皆さん様々な理由でお越し頂いています。家での入浴が困難な方は入浴の為に利用される方もいますが、特養の入所のように要介護3以上という縛りがない分、自立度の高い方も割といらっしゃいます。家でぼーっとしていてもつまらないので、デイサービスに来る方もいます。
 ですのでレクの重要度は入所よりも高くなり、必然的に職員も明るくて賑やかな方が多かったりします。
 すみれの里・川越のデイサービスも、いかにもデイサービスという楽しそうな雰囲気が伝わってきました。今後も楽しいデイであり続けて頂きたいと思いました。

第十回もご期待下さい!

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